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事例

南区 A様 売れないご自宅の売却のご相談

名古屋市内の再建築できない住宅

ご相談いただいたA様でしたが、お母様が施設に入り、お父様は既に亡くなられていました。ご自宅が南区にありましたが、既に空き家の状態で、その処分にお困りの様子でした。Aさまのお話では目の前の通り沿いのお土地は、700万円ほどではじめ売却開始されていましたが、350万円程度で不動産業者が購入されたとのことでした。

調査させていただきましたが、A様のお母様のご自宅はみなみくのなかでも昔ながらの住宅街が立ち並ぶ清閑な歴史のある地域でしたが、道が細く住宅の修繕をするのも大変な地域でした。

Aさまのお土地につながる道路は2項道路といわれる「みなし道路」(再建築できる道路)であり、2.6Mほどの幅員でそして、A様のお母様のご自宅の全面道路は2mもなく、2項道路(再建築不可)ですらありませんでした。

Aさまから聞いた350万円ほどで売れたというお話のお土地の全面道路は再建築が可能である2項道路でした。

A様のご自宅の全面道路は車の往来、駐車もすることができない2mもなく2項道路ではありません。つまりは再建築不可で、駐車場にもならないお土地でした。

問題①:再建築できない問題

再建築もできず、駐車場にできないのであれば、土地としての利用価値が、資材置き場や家庭菜園程度の使用しかできません。ほとんど無価値物と考えられます。唯一隣地の方に購入していただくことで、(隣地の方は2項道路に接しているので地続きになるので)再建築可能な土地になりますが、隣地の方もご高齢で再建築することなどない。

問題②:解体問題

非常に道路幅がない地域ですので、再建築を前提として解体をする場合、ショベルカーなどの機械を入れることが困難なエリアであるので、解体をする場合、手壊しになり、日数と費用がかなりかかると思われる。

問題①に対し、近隣の方とお話させていただいた結果、その方には購入の意思はなかったのですが、息子が買った方がいいと勧めてくるので、古家は管理できないが、更地ならばという話をいただきました。

おそらく、近隣の方の息子さんは購入することができれば、地続きになり、再建築可能な土地として取得できれば、将来的において売却する際、いい値段ないし売却しやすい土地になるのではないかと考えたのではと思われます。非常に賢い息子さんだと思われます。隣地の方も駐車場もなく、決して広いお土地でないので、今のままではいいお値段では売却できない可能性がありますが、2筆になることによりまとまり、売却しやすくなることでしょう。

問題②に対し、解体は多額の費用が掛かると想定されますが、名古屋市から解体に伴い補助があります。名古屋市老朽危険空家等除却費補助金老朽木造住宅除却助成金です。それぞれ担当する役所も違い要件も違うので確認が必要です。

名古屋市老朽危険空家等除却費補助金は今にも崩れそうな住宅に対し、最大60万円の助成金が出るというもの。Aさまのご自宅は古いとはいえ、崩れそうな様子はありませんでしたが、老朽木造住宅除却助成金は助成金(最大40万円)が出る3地区程度のエリアが定められており、そのエリアに該当していました。その他要件も該当しそうでしたので、助成金を差し引いた解体費用のお見積りをした後に、譲渡における諸費用を計算し、その後で隣地の方と売却金額の交渉をしては如何でしょうか?と提案させていただきました。今後、区画整理をして利便性の高い土地に生まれ変わるような様子もなく、お母様にも時間が残されていないことからのご提案でした。

空き家問題のご相談でしたが、資産としての空き家の処分ではなく、負債としての空き家の処分として検討すべき問題で、A様は今後、お母様のご自宅の雑草などの管理、固定資産税の支払いから解放されるべき事案でした。今後、このような事案はますます増加していくことが考えられます。人口も減少し、町も待ったなしで高齢化が進んでいきます。決断は早い方がよさそうです。

 

 

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