供給過多のアパート時代~堅実なアパート経営~
かぼちゃの馬車の事件が世間を賑わせた少し前です。サラリーマンが「不労所得を得よう!」とサラリーマン大家さんを養成するセミナーが頻繁に開かれ、たくさんの大家さんが生まれました。
たくさんのアパートがサラリーマン大家さんに買われていき、東京の収益アパートの利益率が悪くなっていきました。東京から地方へと利益率の高いアパートはないかとここ名古屋市南区にも名古屋に一度も来たことがないような大家さんが、計算上の利益率だけをみてアパートを買っていきました。中にはアパートを高く売るために、売る直前に無理やり入居率を上げて、販売する悪徳業者もいました。それでも、東京から現地を見ずに買う大家さんはいくらでもいたのです。
そして、買う物件もなくなると、見る見る間に、今度はサラリーマン大家さんに買ってもらうアパートの新築が建ち始め、そして作りすぎ、新築アパートですら満室でないという状況が生まれています。
これから人口が減っていき、空き家は増える一方、それに対してアパート経営は何十年とつづき益々厳しくなっていくのに・・・
売る方も売る方ですが、買う方も買う方です。
相続対策だけでのアパート経営はダメ。土地があるからもダメ。
経営者としてマーケティングが必要です。都市計画、道路計画などの周辺環境の将来性。入居者のニーズと周辺物件との比較。スーパー、駅、学校、日照などの利便性。
これから、相続対策にアパートを建てられる方は気をつけましょう!!
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