人生で高額な買い物の一つが「相続」という買い物です。
少し解りずらい題名かもしれませんが、少し我慢して聞いてください。
私が感じていることを本日はコラムとしてあげさせていただきます。
人生において高額な買い物とはいったい何が思いつくでしょうか?
車? マイホーム? 保険? 家族?
家族が買い物か?と不謹慎に聞こえるかもしれませんが、お金が出ていくことに変わりはありません。その支払ったお金以上にかけがいのないものが手に入るだろうと期待し、選択し決断して手に入れてきたということです。
初めは、働いてようやく貯めたお金で車を購入し、大恋愛の末結婚し、そして子供にも恵まれました。狭くなった賃貸から引っ越し、マイホームも35年ローンで購入し、そして、万が一のために保険に入りました。
それからは車や住宅ローン、毎月の保険料の支払い、家族の分だけ生活費や養育費がかかります。
その時々で、考えて、考えて、考え抜いてから覚悟を決めてから決断をしています。
そのような人生の中で「相続財産」とは、いったい何でしょうか?
「集めたお金」と「使ったお金」の差額が「相続財産」として残り、一生懸命働いて蓄えたお金の使いきれなかったお金が相続財産です。
亡くなるといっても、財産を天国に持っていけるわけではありません。その財産はあなたが苦労して蓄えた財産なのです。そしてその財産は、子や孫に引き継がれていきます。
あなたが使わなかった財産の残りは「相続」という形ですべて支払うことになるのです。
「相続」という高い買い物は「投資」という名の買い物です。自分に「投資」をせずに残していたお金は、子や孫が幸せに暮らすために、子孫繁栄してほしいという期待の「投資」なのです。
車やマイホーム、さんざん悩んで購入しているのに、それ以上に高い買い物である相続に対し、少しも検討しないのはあり得ないのです。苦労して集めた財産を悩んで悩んで決めるのは権利でもあり義務であるように感じるのです。
あなたの「相続財産」は重いのです。あなたの想いも伝えて初めて「投資」として生きたお金としてバトンタッチをするべきです。
子や孫たちに幸せになってもらいたいのであれば、最低限、親族で「争族」にならないような買い物にするべきです。
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