2021/03/23
認知症対策~預金の取引代行始まる~
認知症になると、本人の預貯金は凍結され基本引出ができなくなってしまいます。
将来の相続トラブルを避けて銀行側は認知症になられた方の財産は本人以外からは引出をすることはしません。
将来相続が発生した後に、相続人となられる方と言えど、引出を銀行側が認めたとなれば、それを知らなかった残りの相続人から訴えられる可能性があるからです。
とはいうものの、認知症になった方の財産が引出できなくなり生活が困窮してしまうのは元も子もありません。金融庁は緩和するように銀行側に要請していたのですが、銀行側もリスクヘッジをする上での取引代行が始まりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループは令和3年3月22日より、
認知症になる前に代理人を事前に決めておくことで、認知症になった後には親族が代行して、引出をすることができるというものです。
その他銀行もUFJに続いていくのではないでしょうか。
大きな一歩として非常に助かるお話です。
但し、認知症になってからでは、預金が凍結され動かせない、従前の後見人制度を使わざるを得ない。
預金の取引代行が始まりましたが、とはいえ事前の対策は必須というわけです。
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