空き家対策セミナーで気になったこと① 所有権放棄ルールの必要性
先日、空き家マイスター登録更新講座に行ってきました。
そこで、気になったことをお話したいと思います。
まずは
所有権放棄のルールの必要性です。
コラムで土地が負債になりつつあるとの話を何度か書いてますが、
現在、売却できない不動産の所有権を手放すためには相続による放棄しかありません。
現在、不動産を手放す方法を明確化したほうがいいという提言がなされているようです。
今後、不動産放棄の唯一の方法である相続放棄による不動産の放棄が進めば、いらない不動産つまり有効利用ができない不動産、老朽化した建物が建っており管理費や解体費用が掛かるなどの不動産が放棄されれば、行政負担が増えていくことが想定されるならば、初めから所有権の放棄のルールを明確化したほうがいい言うものです。
実際、所有者不明不動産の増加により、相続人の探索による行政の多大なコスト負担が発生しています。
将来的に、放棄できる一般のルールの必要性が制度されるかもしれません。
ところが、あなたが不動産の放棄ができるようになればと手放しで喜ぶことができるものではありません。
不動産の放棄できる目的は行政負担をなくすことです。
行政に負担が増えるだけの放棄はあり得ません。放棄できるのと同時に何らかのペナルティ(放棄料)などが必要になると思います。
セミナーの中では、固定資産税の中に放棄料をはじめから徴収するという提案も含まれていました。例えば、車でも購入した時点で処分するリサイクル費用を徴収されています。マンションの修繕積立金に近いものかもしれません。
何度も言いますが、使用しない不動産は早めに売却することをお勧めいたします!!
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